疾患の解説

心嚢水(心タンポナーデ)

はじめに心臓は心膜と呼ばれる非常に薄い膜に覆われており、心臓と心膜の間には小量の液体(心嚢水・心膜水)が存在しています。心嚢水は心臓が動く際に周囲組織との摩擦を少なくする潤滑油の役割を果たしており、心膜の内側にある細胞から生理的に産生されて...

猫のフィラリア症

はじめにフィラリア症とは中間宿主である蚊(アカイエカやヒトスジシマカなど)によって媒介される伝染病であり、犬糸状虫(Dirofilaria immitis)が終宿主であるイヌ科の動物の心臓や肺動脈に寄生する疾患ですが、まれに猫にも感染します...

犬のフィラリア症(犬糸状虫症)

はじめにフィラリア症とは中間宿主である蚊(アカイエカやヒトスジシマカなど)によって媒介される伝染病であり、犬糸状虫(Dirofilaria immitis)が終宿主である犬の心臓や肺動脈に寄生する疾患です。多数寄生や慢性感染の場合には肺動脈...

胸水

はじめに胸腔は肋骨や横隔膜から構成される胸郭の内腔であり、肺や心臓を収めている器のような部分を指します。さらに、胸郭の外周は肋骨と筋肉からなる胸壁によって囲まれています。胸壁の内側面には中皮細胞に覆われた胸膜という薄い膜があり、健康な動物で...

血栓塞栓症

はじめに血液中で形成された血液のかたまりを血栓と言います。血栓症とは血栓が血管を閉塞し、血流を遮断することで末梢の臓器障害を引き起こす病態を指します。また、血栓が血流によって流され、形成部位と離れた場所で血管を閉塞する病態を塞栓症と言います...
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