診療方針
1.安心できる診療のご提供
獣医療には様々な専門分野があるため、病状や治療方針の説明では難解で複雑な話が多くなりがちです。我々、獣医師にとっては身近な説明でも、飼い主様にとっては解りにくい説明になってしまうことも多いのではないでしょうか。でも、私たちは飼い主様がワンちゃんや猫ちゃんの病状を正確に理解してあげることが最善の治療方針を決める第1歩と考えます。本院では飼い主様にとって解りやすく、飼い主様のご希望を話しやすい病院を目指しています。
2. 多彩な検査治療方針のご提供
獣医療の発展によって、同じ病気でも外科治療や内科治療など多彩な治療法を選べるようになっています。また、完治が難しい病気の場合にもどんな治療の選択肢があるのか、どこまで治療するのかなど、治療方針については飼い主様のご意向を最優先にした医療を目指しています。
3. 専門施設との連携
獣医療には循環器を始め様々な専門診療があり、年々高度化しているため、一人の獣医師が習得できる知識やスキルには限界があります。本院では循環器や眼科の専門スキルを持った獣医師が対応しておりますが、他の専門性が必要な疾患に遭遇した場合には適宜、専門施設をご紹介させていただきます。
一般内科
Internal Medicine一般内科について
「頻繁に吐いてしまう」「エサを食べなくなった」「尿の回数が多い」「目が赤い」など、ワンちゃん猫ちゃんが体調不良の時はもちろん、「耳掃除」「爪切り」など日常のケアで気になることまで、ペットの健康で何か気になることがあれば、お気軽にご相談ください。当院では一次診療の中で眼科診療に力を入れております。犬や猫は、遺伝性の目の疾患も多く見られるため、健康診断や眼科検診で早期発見することが、その後の視覚を大きく左右すると言われています。特に気になる症状がなくても、定期的なチェックを受けられることをお勧めします。
一般診療
本院で診察した際に、専門性が必要な疾患に遭遇した場合には適宜、専門施設をご紹介させていただきます。
眼科
- 目ヤニが多い
- 白目が赤くなっている
- 目を痛そうにしている
皮膚科
- 皮膚が赤い
- 体をずっとかいている
- 毛が異常に抜ける
消化器科
- 嘔吐した
- 下痢になった
- 食欲がない
泌尿器科
- 尿の色や量がおかしい
- トイレの回数が多い
- 尿がでない
脳神経科
- ふらつきが増えた
- 麻痺や痙攣している
- ぶつかるようになった
呼吸器科
- 苦しそうにしている
- 呼吸すると音が鳴る
- 咳をするようになった
血液内科
- 最近元気がない
- 嘔吐や下痢が多い
- 食欲がない
救急科
- 息苦しそうにしている
- 倒れた
- 肢が麻痺している
※診療時間内のみの対応となります
耳鼻科
- 耳の中が赤い
- 頭を振る仕草が増えた
- 耳を痒がっている
内分泌科
- 尿が多い
- 毛が薄くなった
- お腹が張っている
腫瘍科
- 体にできものがある
- 痩せてきている
- リンパ節が腫れている
歯科
- 口臭が気になる
- 歯が汚れている
- できものがある
検査
Inspection検査について
言葉を話せない動物を診る上で検査はとても重要です。しかし、検査そのものが動物に負担を与えてしまうという側面もあります。当院では、飼い主様と充分にお話をさせていただき、ご納得の上で必要な検査をさせていただきますのでご安心ください。
血液検査
血液中には赤血球などの細胞に加え糖分や脂質などの栄養、ホルモン、様々な蛋白質などが含まれています。血液は血管を通って、脳・肺・心臓・肝臓・腸・腎臓など全身各所に酸素や栄養を運びます。さらに、生命活動によって産生された二酸化炭素や老廃物を肺、肝臓、腎臓へ送り排泄する働きも担っています。つまり、採取した血液には体内の状態を知るさまざまな手がかりが隠されています。血液中の細胞や成分を調べることで、慢性疾患、貧血、炎症、感染症の有無などを精査します。
レントゲン検査
X線検査は肺、心臓などの胸部臓器ならびに肝臓、腎臓などの腹部臓器の異常や骨・関節の異常等を調べる検査です。この検査では各臓器の大きさや位置・形状などを調べることができ、頭部・胸部・腹部・四肢など全身のあらゆる部位の全体像を把握することができます。当院ではフイルムに映し出すタイプではなくコンピュータ画面に映し出すデジタルX線を採用しています。これは放射線の被ばく量を少なくでき、細部にわたって詳細に画像を解析することができます。
超音波(エコー)検査
超音波検査では心臓や腹腔内臓器の内部構造を調べることができ、心臓を検査する際には「心エコー図検査」と呼びます。X線検査との違いは、X線検査は臓器のシルエットを映しており内部構造は解らないのに対し、超音波検査は内部構造を調べられる点にあります。超音波とは人の耳に聞こえない程の高周波数の音波であり、超音波を発信した時に生体に当たって返ってくる反射波をコンピューターで画像化して映し出します。X線やCT検査と違い放射線による被ばくのリスクがないため、ペットへの負担が少ない検査です。
眼科検診
気になる症状がある時はもちろん、特になくても、犬や猫は眼の遺伝性疾患も多いので眼科検診は重要です。眼科検診では眼圧測定、スリットランプ検査、眼底検査などの結果を総合して現在の眼の状態を正確に把握します。
内視鏡検査
内視鏡検査では消化管(食道、胃、十二指腸など)や気道(鼻・喉・気管支など)の内部構造を調べることができます。レントゲンや超音波検査では評価できない消化管や気道の内部構造を確認できるため、小さな炎症や腫瘍、異物などの診断を行えます。
心臓検診
身体検査
聴診から心雑音や不整脈の有無を調べます。また、全身状態を評価することで、心不全の有無や合併症の有無を確認します。
血液検査
血球計算+生化学10項目:心臓と関わりの深い臓器や循環器薬に影響を受けやすい項目を調べることで、治療方針や治療効果を評価します。
心臓バイオマーカー: 血液検査の一種ですが、心疾患の早期発見や重症度評価に有用な特殊検査項目です。心筋の細胞レベルでの異常を検出することができます。
胸部X線検査
心臓に加えて、肺疾患や気道疾患など胸部全体の評価を行います。
心臓超音波検査(心エコー図検査)
心疾患の有無を診断することができます。また、心不全の状態を詳細に評価することで、状態を詳しく把握することができます。